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データを可視化しておくことの価値
今、私の手元に一冊の古い雑誌、今はすでに廃刊になった『月刊NAVI・1989年2月号』があります。なんでこんなものが保存されているのかというと、当該号で「1988年に発売されたクルマでもっとも優れたものは何か」が特集されていて、
2023.09.29 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
私たちに足りないのは知能ではなく知性
ラテン語の「ars」は本来「技」「技巧」「手腕」などを指す言葉ですが「狡猾」というニュアンスも併せ持っていたようです。ここから派生した「artificialis」が現在私たちが使う「artificial」の語源で
2023.09.22 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
多品種少量という生産形態が信頼を獲得する
メディアの価値はA:内容(semantics:意味 × syntax:構造・構文)、B:データ形式(data format)、C:様式(container)、D:(ユーザーの)状況または文脈(context )の掛け算で決まります。
2023.09.15 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
応援は原材料費(原価)に組み込むことができる
GDP(国内総生産:Gross Domestic Product)は「グロス」という言葉が使用されているので、つい売上の総額かと誤解しがちですが、実際には(一定期間:多くの場合1年の)付加価値の総額なので、付加価値すなわち粗利(あらり)、つまり売上から原価を差っ引いたもの総額だと考えておけば良いでしょう。
2023.09.08 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
若い頃に戦争を体験した世代の発想に学ぶ
「Z世代は….」といった、メディアが大好きな世代論にそれほど有意な意味があるとは思えません。なぜなら、例えばある世代のある1人の“個性”は、国籍、生誕地、居住地、母語、性別、家庭環境、人間関係、身体的特徴、性格、趣味・嗜好
2023.09.01 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
倫理や実感なるものは触覚に宿っている
昨年(2022年)の8月に帰省した時には、いつものようにいつもと同じ昔話を楽しそうに繰り返していた私の父親は、その3ヶ月後の11月に息を引き取りました。その葬儀の時に、祭壇の前に横たわる柩(ひつぎ)に納まった故人の顔や頭を何度も何度も、繰り返し繰り返し優しく撫でてくれている彼の友人が何人かいらっしゃいました。
2023.08.18 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
せっかくの夏休みなんだから発想のスケールを広げよう
「グローバル人材」とは「グローバル化が進展している世界の中で、主体的に物事を考え、多様なバックグラウンドをもつ同僚、取引先、 顧客等に自分の考えを分かりやすく伝え、文化的・歴史的なバックグラウンドに由来する
2023.08.11 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
状況に応じて構造を可変にする体制を自動化しよう
昔のプロ野球界を代表する強打者・王貞治が打席に立つと、王シフト、すなわち野手全員がポジションを全て右寄りに移動させるというなんとも大胆な守備態勢が実施された時期があります。
2023.08.04 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
音(sound)、声(voice)、そして静寂(silence)は街と会議のカーペット
まさか自分が司会者の真似事のようなことをやるハメになるとは夢にも思っていませんでしたが、コロナ禍突入(2020年2月頃)を契機に、オンライン会議が増え、自分でもオンラインセミナーを主宰するようになり、試行錯誤を繰り返しながらも1年が経過した頃には
2023.07.28 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
私たちが取り戻すべきは「言葉」ではなく「人格」
人の言葉遣いをあれこれ言う資格が私にあるかどうかは甚だ怪しいのですが、先日、ぼんやり眺めていたNHKの『ニュースウォッチ9(ナイン)』が「ことばの力を取り戻せ」という特集を組んでいて、そこで御厨貴(みくりや・たかし:東京大学名誉教授)氏が「“言葉”が力を失った最大の理由はSNS」と指摘していました。
2023.07.21 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
ランディ・バースとメタバースが無関係とは言い切れない
日本で最も活躍した“バース”と言えば何と言っても阪神タイガースに在籍していたランディ・バース(Randy Bass)であることは論を俟たないわけですが、これからみんなが流行らせようとしているのは“メタバース”です。
2023.07.14 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
意味(semantics)の変更だけで作る新世界
警察官の制服を身にまとうと無意識に威圧的に振る舞うようになり、警察官を目撃した私たちも彼の(本来の)人格よりは服装が持つ記号性に過剰に反応します。これを「ユニフォーム効果」と言います。
2023.07.07 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
シグナル(signal)とノイズ(noise)を明確に区別するのは案外難しい
日本の食材は、その出始めの頃は走り(はしり)、栄養価が高く収穫量も多い時期が旬(しゅん)、そしてその食材がいよいよ終盤に近づくと名残(なごり)を迎えるということになります。
2023.06.30 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
果てしなきリアリティの追求とメタバース
私たちが日常生活で感じる「リアリティ」は、必ずしも「現実」の英訳(reality)ではなく、ましてや真実(truth)、あるいは事実(fact)とも少しニュアンスが違うはずです。強いて言えば実感(feeing)に近いでしょうか。
2023.06.23 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
エンタメとセキュリティは表裏一体
今、駅前で買ってきた「冷やし焼き芋」なる不思議なものを食べながらこのコラムを書いていますが(冷やした芋にしては不自然に甘すぎるような気もしますがとりあえず旨いです)、近代言語学の大物、ソシュール(Ferdinand de Saussure、1857 – 1913)は「焼き芋」という記号
2023.06.16 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
アウトプットはインプットに優先する
20年在籍した会社を辞めた直後に「起業しようと思ったきっかけを作った本があるでしょ」と知人から問われた際に、真っ先に頭に浮かんだのが『フリーエージェント社会の到来 /組織に雇われない新しい働き方』(ダニエル・ピンク著、ダイヤモンド社、2002年)でした。
2023.06.09 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
AIはデータセットに付随するオマケに過ぎない
2009年に公文書管理法(正確には「公文書等の管理に関する法律」 )が成立して、2011年4月に施行されたのですが、ご存知のようにその年の3月11日に東日本大震災が発生し、この大震災の事後処理における公文書管理が極めて杜撰だったことは記憶に新しいところです。
2023.06.02 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
データ管理の中立性から考えるデータ民主化
昨年創刊したモダン・タイムズは「データの民主化により、様々な新しい社会的価値を創造するためのノウハウを提供するメディア」であることを標榜していますが、この「データの民主化」は意外と難しい概念なので、少しここで補足説明させていただくことにします。
2023.05.26 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
本とは背表紙のことである
近年はGW(ゴールデンウイーク)こそ大掃除、と決めています。年末の寒い時期に比べ、風が心地よいし、汚れも落ちやすく、渋滞や混雑とも無縁です。15分くらい全力で掃除したら、作業を中断してゴロっと横になって読書、を繰り返します。
2023.05.19 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
間違える、という掛け替えのない価値
美味しいと感じたコンビニ弁当も、同じものを3日も続けて食べていると舌が受け付けなくなります。コンビニ弁当が完璧な工業製品=ブレがない、からですね。AIを利用した音声合成で読み上げられるニュースも「これはアナウンサーによるものではない」と一発でわかります。
2023.05.05 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
GPT-5が開発されない理由
私たちの生活は、うまくいってる時ほど言葉が少なく、問題を抱えている時ほど言葉を多用しています(この成れの果てが国会討論ですね)。相手を論理的にねじ伏せようとするとき、あの手この手で説明して理解させようとするときなど、
2023.04.28 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
「救い」を手がかりに「宗教とは何か」を考えよう
諸説あるはずですが、日本のIT(情報通信産業)は、1952年(昭和27年)に日本電信電話公社(現在のNTT)が郵政省(現在の総務省)の外郭団体として設立され、その電信電話事業を遂行するにあたって、交換機などの様々な設備・機器を民間の電機メーカーに“均等に発注”したところから始まった、と(個人的には)理解しています。
2023.04.21 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
能弁なLLMは沈黙(sound of silence)にかなわない
島薗先生が主宰する勉強会にはいつも独特の味わい深い時間が流れます。これは司会(MC)の小島あゆみさんの力量に依るところも大きいのですが、先日の中山ヒサ子さん(特定非営利活動法人 和・ハーモニー音楽療法研究会理事長)をお招きしての講義では
2023.04.14 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
秘密は世間(せけん)の潤滑油
改めて言うほどのことでもありませんが、ネットワークはノード(node:結び目としての点)とリンク(図にしたときには1本の線、通信の場合は伝送路)で構成されてます。私たちはどうしてもノードの“個性”に関心を寄せがちです。
2023.04.07 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
様々な地層を往復する豊かさを獲得しよう
最近、若い女性の間でソロキャンプが流行っているそうです(もはや“最近”とは言い難いトレンドなのかもしれません)。私の知り合いにも何人かこのソロキャンプの魅力にハマっている人がいますが、LEDランプでは再現できない焚き火の暖かさと光、
2023.03.31 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
距離の近さには愛の強さを上回る価値がある
Zoomなどでのオンラインミーティング終了直後に、スマホにかかってきた電話で相手と話しをしていると、先ほど終了したばかりの“映像と音声を駆使したミーティング”に比べ(姿は見えないのに)むしろ話し相手がとても身近に感じられる
2023.03.24 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
大陸法・英米法とイノベーションの関係
様々な国が採用している法体系は大きくは大陸法と英米法に分かれます。日本は明治時代にドイツのプロイセン憲法をパクって大日本帝国憲法を作った関係から、基本的には大陸法を採用しつつも、民法などには英米法を採用するという少し変則的な形でした。
2023.03.17 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
新規事業は「がいい」でやれ
これまたずいぶん前の話ですが、作家の故・橋本治氏の映像取材(注1)のために彼の事務所に向かっていたとき、このままだとちょいと早く到着しすぎるな、と思い、目についたところにあったラーメン屋さんに飛び込みました。
2023.03.10 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
異なる“専門家”同士の接続
慶應の諏訪正樹研究室では、学生をカラオケに連れていくことが研究活動だ、とご本人から聞いたことがあります。メタ認知のトレーニングです。
2023.03.03 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
妄想や夢を語る場を作ろう
2021年10月から始めた「シュレディンガーの水曜日」は「コロナ禍で学会が全部オンラインになってしまったので、雑談ができなくなってしまった」と嘆く東工大・原さんからの要請に応える形でスタートしました。
2023.02.24 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
ChatGPTで試されているのは実は私たちの知性
随分前に実施したセミナーで、主催者として非常に面白い体験をしたので、ご紹介しておこうと思います。そのセミナーのテーマは知的財産権に関連した比較的高額(有料)なものだったと記憶しています。
2023.02.17 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
選択肢が増えると味わう時間は減る
発見と発明に明確な差をつけるのは実は案外難しい(=新しい実験設備が発明されたので新しい事実を発見できた、ということも多い)のですが、発見はアインシュタイン(Albert Einstein)、発明ならエジソン(Thomas Edison)
2023.02.10 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
反射光のみが再現できる品質
反射光で再現される色(colour)は、1)視神経系、2)光の波長(=周波数の逆数)、3)光を反射する物質の表面特性、の3つの相互作用の結果として確定します。
2023.02.03 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
構造(architecture)こそがコンテンツ
YouTubeを使い続けていると、視聴履歴に基づいたレコメンデーションが加速され始め、最初は「お。気が利いてるな」と感じるのですが、似たような動画が次から次へと表示され始めると、
2023.01.27 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
新譜不要の時代の到来
宇多田ヒカルが『First Love』で1999年に鮮烈なデビューを飾った時、私もこの大ヒットしたアルバムを購入したのですが、この時の第一印象は「ああ、もう新譜を買う必要はないな」というものでした。
2023.01.20 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
ダブルメジャー(double major)という専門性
私自身が新潟の片田舎の高校生だった頃はその存在すら知らなかった国際基督教大学に(これまた随分昔の話しですが)たまたま自分の娘が入学することになり、改めてこの大学のことを調べたことがあります。
2023.01.13 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
コンパッション都市を作る
「手伝おうか?」という一言が諍いの発端になったという経験のある方も多いのではないでしょうか。育児や家事に追われ、なりふりかまっていられない妻を見るに見かねた夫が冒頭の言葉を投げかける。
2022.12.23 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
マテリアルズ・インフォマティクスとは
一般設計学というものがありまして、現在、東京国際工科専門職大学・学長の吉川弘之氏が1970年代の東大工学部教授時代に提唱された構想です。これは一種のメタ設計学、すなわち設計という行為の設計学になっています。
2022.12.16 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
解釈こそが創作
家の外装を修復することになり、およそ1ヶ月間、数人の職人さんが出入りすることになりました。こちらはテレワークがデフォルトなので、職人さんの仕事ぶりを観察させていただく機会に恵まれ、自分の仕事の合間に気分転換を兼ねて(鬱陶しいですよね)、その仕事ぶりに注文をつけてたりしたのですが
2022.12.02 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
常識の相対化とノスタルジー
今年1月に創刊した『Modern Times』で主張したいことをひとつに絞るとすれば「常識は猛烈なスピードで相対化されている」ということに尽きるような気がします。
2022.11.25 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
丁寧な説明という慇懃無礼
記号としての言葉には多くの場合、3つの意味と役割が含まれています。すなわちデノテーション(denotation:明示的な意味)、コノテーション(connotation:暗喩=暗示的な言外の意味、またはメタメッセージ)
2022.11.18 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
安全運転と協調行動
運転席に着座したら「自分は今日、これからどんな事故を起こす可能性があるのだろう」という具合に“最悪の事態”をイメージしましょう。出発地から目的地までのルート中で考えられる事故の可能性を想定するのです。
2022.11.11 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
デジタル化成功の鍵はアナログ力(りょく)にある
検証が困難な俗説ですが、人類が最初に発見した数字は「2」と言われています。食べられるもの(1)と食べられないもの(0)を“分けた(二分した)”というわけです。
2022.11.04 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
ポイント制度から離脱せよ
ポイント制度はマクロ経済からの観点では「デフレスパイラル」を誘発しやすいはずで、それは最終的に消費者自身の労働者としての給料がどんどん下がっていくことを意味します。
2022.10.28 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
地上波は意外性満載のギフト
オーダーしたものが届くことには何の意外性もありません(当たり前です)。しかしオーダーしていたことすら忘れていた輸入CDが、数ヶ月後にいかにも空輸されてきたことを感じさせる薄汚れたパッケージで届き「なんだこれ?」と開けてみたら、なんと欲しかったCD!。
2022.10.21 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
DXで破壊したい言葉たち
「たらい回しの起源は専門家にある」があまりに面白かったので、似たような言葉で、DXで撲滅させることができそうな、あるいはDXでその言葉の価値をさらにアップデートできそうな日本語固有と思われる表現を書き出してみました。
2022.10.14 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
明治翻訳語には要注意
メディアアーティストの落合陽一氏が最近コンヴィヴィリアリティ(Conviviality )という言葉を連発していることが話題になっています。
2022.10.07 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
直接対話の効能
テレワークがある程度定着したことで、そこかしこから実空間での雑談の重要性が聞こえてきますが、雑談はそれ自体が主体(subjrct)にはなり得ないということには留意したほうがよさそうです。
2022.09.30 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
AIは単なるプログラム
新聞やテレビでの報道で「AIを活用して」というフレーズが激増している、と感じている方は多いはず。半ば辟易しながらこれらのニュースを見聞きしていたわけですが、このフレーズの多用は極めて危険であることを簡単に記しておくことにします。
2022.09.16 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
AIは絵を描く必要はない
2年ほど使ってみましたが、Zoomなどのツールで初めて知り合った人と何度オンラインミーティングだけを重ねても親しくなることはありませんね。(デジタルは)繋がりやすい反面、関係を切断するのも簡単だからでしょう。
2022.09.09 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
未来予測とABW
私たち生活者は好むと好まざるにかかわらず、必ず3つの市場に組み込まれています。金融市場、産業市場、そして労働(雇用)市場、ですね。この3つの市場は必ずこの順序で循環することが知られています。
2022.09.02 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
拠点は3ヶ所をキープしよう
2020年の8月もまもなく終わろうとしていますが、この時期はどうしても“死”に関して考える機会が増えます。「死を想え(memento mori)」というわけです。
2022.08.26 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
全ての消費には応援という成分が含まれている
「応援消費」は2011年の東日本大震災を契機によく利用されるようになった言葉らしいのですが、初めてこの言葉を聞いた時に真っ先に思い出したのは、若かりし頃に買ったカメラのことでした。
2022.08.19 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
健全な言論という不健全な発想
ソーシャルメディア全盛時代の昨今に感じるのは「世の中にはこんなにたくさんの“教えたい人”がいたのか」ということですね。教わりたい人よりも教えたい人のほうが多いのではないかとさえ思えてきます。
2022.08.12 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
労働の価値は時間換算不能
ワーク(仕事)とライフ(生活)はバランスしません。ワークはライフの部分集合、すなわちライフという大きな集合の一部として存在します。従って「ワークライフ・バランス」は言葉自体がナンセンスです。
2022.08.05 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
専門知で最も重要なのはその方向性
東日本大震災をきっかけに、そしてコロナ禍で決定的になったのは“専門家”への信頼がかなり揺らいだことでしょう。ただし、ここで私たちに求められるのは、専門家を糾弾することではなく「そもそも専門性って何だ?」を熟考する態度だろうと思います。
2022.07.29 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
参加の時代から参画の時代へ
似たような2つの言葉を1本の時間軸上に展開すると、その言葉の意味の差異が極めて明確になる場合があります。
2022.07.22 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
本業と副業は区別がつかないのが普通
「副業禁止規定を廃止しよう」という動きは、バブル崩壊直後、つまり1990年くらいに「働き方の多様化」「ひとりの人間の中にある多様な個性を活かす」「自己実現への近道」などの美辞麗句に彩られた柔軟な制度として礼賛され、
2022.07.15 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /
考える時代から感じる時代へ
古典落語に「しわい屋(上方では「始末の極意」という演題です)」という小噺があります。筋金入りのケチが鰻屋(うなぎや)の隣りに引っ越してきて、隣りで焼く鰻の“匂い”をおかずにご飯を食べていました。
2022.07.08 / NEWSLETTER / BACK NUMBER /