2023/4/20(木)19:00~
「和洋折衷」という発明 なぜ和室はなくならなかったのか?
Posted by local knowledge on June 16th, 2022
洋風化の流れの中で日本人はどう暮らしてきたか
明治維新と日本の近代化。「脱亜入欧」に代表されるように、日本は文明だけでなく文化についても西洋に接近しようと懸命だった。住宅で言えば、洋館と洋室がその象徴だ。その勢いからすれば、和室はとうに消え去っていてもおかしくなかったのではないか。しかし和室は、その姿を変えながら、力強く日本人の暮らしとともにあり続けた。その力強さの秘密はどこにあったのか。新・和室学のシリーズ第6回は、日本の住宅の近代史をフィールドにされてきた神奈川大学建築学部長である内田青蔵さんにその答えをお聞かせ頂きたいと思う。内田さんから以下のコメントを頂戴しました。ご紹介いたします。
「床座」という生活スタイル
明治期から戦前期にかけての欧米化という近代化の中で、住宅はどのように変化・発展してきたのか。今回は「『和洋折衷』という発明」というタイトルで、大正期以降の建築家たちの提案、すなわち、伝統的住宅を否定するのではなく、どう発展させていくのかという考えのもとで行われた様々な試みの中で、“和室”や“床座という生活スタイル”が積極的に継承されてきたこと、また、その戦前期の和洋折衷の過程の中で伝統的な“和室”の形式が変質し、やがて戦後の床座の家具化や家具の床座化といった新たな“和室”の動きを誘発させていったという私論を紹介してみたい。
ゲスト : 内田青蔵 (うちだ・せいぞう)
開催概要
- 開催日時:2022年6月23日(木)19時〜
- Zoomを利用したオンラインイベントです。申し込みいただいた方にURLをお送りします。
- 参加費は無料です。
- お申し込み:こちらのイベントは終了しました。
- 出演:松村秀一
- ゲスト:内田青蔵