ウィキペディアでまちおこし

刊行直前! 初の本格的ウィキペディアタウン本『ウィキペディアでまちおこし』を著者・伊達深雪さんがいち早くご紹介

Posted by local knowledge on December 13th, 2023

2022年8月の「本の場」において4週連続でウィキペディアタウンを熱く語ってくださった京都府立丹後緑風高校久美浜学舎の学校司書・伊達深雪さんの初めての著書、且つおそらく史上初めての本格的ウィキペディアタウン本である『ウィキペディアでまちおこし ― みんなでつくろう地域の百科事典』が、2023年12月末にいよいよ刊行されます。出版のきっかけとなった「本の場」で、いち早くその魅力と読みどころをご紹介します。

ウィキペディアタウンは、誰もが編集できるインターネット百科事典ウィキペディアに地域情報を充実させていく取組みです。コロナ禍が社会的に落ち着いてきた今年、公共図書館や学校を中心にますます広がりを見せています。本書では、ウィキペディアを編集する際のルールやお作法を縦糸にしながら、ウィキペディアタウンの取組みが地域に暮らすどんな人たちにどんな価値をもたらしうるものなのか、多くの事例が豊かな横糸として紹介されていきます。

すべて伊達さんご自身が体験された事例だからこそ伝わってくる、登場人物たちの細やかな行動や心象、丹後地方を中心としたそれぞれの地域独特の空気感を読み取っていくうちに、自分が暮らす地域でウィキペディアタウンをやってみるとしたら……、とリアルに思い描けるようになっていきます。

歴史に埋もれ忘れられつつある伝統産業や昔日の地域の様子、地元のごく少数だけが知っている名所旧跡やイベントや郷土の偉人、それらを文献から掘り起こして記述し自ら撮影した写真を添えてインターネットで世界に向けて発信してみると、時としてどこでどんな事態が起こりうるのか。それが回り回って地域に何をもたらすことがあるのか。図書館や学校関係者だけでなく、地域に積極的に関わって暮らす誰にとっても興味深いであろうエピソードの数々が、活き活きと血の通った文章で綴られていきます。

12月21日の「本の場」では、伊達さんご自身から本書中のいくつかのエピソードをご紹介いただくとともに、初めての単著出版まで漕ぎ着けた舞台裏の苦労話を伺います。

本イベントに関連する伊達さんお薦めの一冊

ウィキペディアでまちおこし ― みんなでつくろう地域の百科事典

ウィキペディアでまちおこし ― みんなでつくろう地域の百科事典

著者:伊達深雪

出版社:紀伊國屋書店

発売日:2023/12/26

2,200円(amazon.co.jp 2023年12月8日時点)

開催概要

  • 刊行直前! 初の本格的ウィキペディアタウン本『ウィキペディアでまちおこし』を著者・伊達深雪さんがいち早くご紹介
  • 2023/12/21 (木) 19:30~21:00

お申込みいただいたみなさま全員に見逃し配信を行います。ウェビナー終了後一両日中にはアーカイブ動画配信を開始し、約1週間のあいだご視聴いただけます。

毎月2回程度の「本の場」ウェビナーのほか、「ローカルナレッジ」が開催する全ての有料セミナーに原則としてご参加いただけます。

  • Zoomミーティングを利用したオンラインイベントです。
    お申込みいただいた方および「ローカルナレッジ」月額サブスクリプションメンバーの方には、参加URLを事前にメールにてお送りします。
  • チケットの購入期限は当日12月21日の18:00までとさせていただきます。
  • 主催:本棚演算株式会社
松山聖央(まつやま まお)
伊達深雪(だて・みゆき)

2002年5月~京都府立高校の学校図書館司書。情報教育と地域学習にウィキペディア活用を推進し、その一環で京丹後市域を中心にウィキペディアタウン開催を支援するボランティア活動「edit Tango」を創始。年間20回以上の地域エディタソン開催、および、地元高校・大学等でウィキペディアの授業活用に関与する。2020年文部科学大臣優秀教職員表彰、第50回学校図書館賞奨励賞ほか受賞多数。勤務校はLibrary of the Year2019優秀賞を受賞。