縁側ラジオ 第2回

縁側ラジオ 第2回
亀山郁夫の「長編小説のススメ」

Posted by local knowledge on April 29th, 2024

名古屋外国語大学が新入生のための読書企画「世界の長編小説に挑む!」を実施中です。こういうことを企画してくれる大学に入学した生徒は幸せです。卒業してしまえば長編小説にチャレンジできる機会は激減しますからね。さすが学長が亀山郁夫さんだけのことはあるなあ、と感心することしきりなわけですが、もっとも、私(竹田)自身は『カラマーゾフの兄弟』をはじめとして、長編のロシア文学を読破した経験は全くありません。人の名前がスーッと頭に入ってこないので、最初の数十ページでいとも簡単に挫折します。結局、食わず嫌いになってしまったわけで、似たような経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

それはともかく、私たちはなぜ長編小説に惹かれるのでしょう。「読み切った!」という満足感と内容に対する評価の区別がつかなくなるから、などというクールな意見があるかもしれませんが、もっと大切な理由があるような気がします。今回の「縁側ラジオ」は、なんと亀山郁夫学長ご本人にご登場いただき、そのあたりのお話をお聞きします。「長編小説は生きている –キミたちはどう読むのか」が5月7日に開催(主催は名古屋外国語大学ワールドリベラルアーツセンター)されるので、その肩慣らしのようなものと考えていただいて良いです。

お気楽企画でスタートしたはずの「縁側ラジオ」の第2回にこんな大物が登場することになるとは夢にも思いませんでした。乞うご期待。(竹田)

開催概要

イベント名称縁側ラジオ 第2回 亀山郁夫の「長編小説のススメ」
開催日時2024年5月1日(水) 18:00~19:00
ゲスト亀山郁夫(名古屋外国語大学・学長)
MC大岩昌子(名古屋外国語大学)
鈴木哲也 (京都大学学術出版会)
今井太郎 (本棚演算株式会社)
竹田茂 (スタイル株式会社)
イベント形態サブスクリプションメンバー限定のお気軽なオンライン雑談会です。今回はZoomウェビナー(Webinar)を利用します。
※「ローカルナレッジ」月額サブスクリプションメンバーの方には、参加URLを事前にメールにてお送りします。
参加方法サブスクリプションに登録する
※「ローカルナレッジ」月額サブスクリプションメンバーに加入すると月額500円が課金され、ローカルナレッジが開催するすべての有料イベントに原則として追加のお支払いなしで参加が可能になります。
※「ローカルナレッジ 縁側ラジオ」は月額サブスクリプションメンバー限定の開催になります。
主催ローカルナレッジ編集部
※プログラムの内容・時間などは予告なく変更となる可能性があります。ご了承ください。
亀山郁夫(かめやま・いくお)
亀山郁夫(かめやま・いくお)

名古屋外国語大学学長/世田谷文学館館長
1949年、栃木県生まれ。1972年、東京外国語大学外国語学部ロシア語学科卒、1974年、同大学大学院外国語学研究科修士課程修了、1977年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。2002年「磔のロシア―スターリンと芸術家たち」で大佛次郎賞、2007年に東京外国語大学・学長に就任(2017年まで)、同年翻訳「カラマーゾフの兄弟」で毎日出版文化賞特別賞およびプーシキン賞を受賞。2012年、「謎解き『悪霊』」で読売文学賞受賞。2021年には「ドストエフスキーの星」勲章受章。ドストエフスキーの新訳では、他に「地下室の記録」「罪と罰」、「悪霊」、「白痴」、「未成年」がある。また2015年に自ら最初の小説となる「新カラマーゾフの兄弟」を刊行。とりあえずサクッと亀山先生とドストエフスキーを理解したい人には2022年にNHK出版から発行された『別冊100分de名著ー集中講義 ドストエフスキー 五大長編を解読する』がおすすめ。