newsletter

臨床の現場や公共空間で果たす医療と宗教の役割とは

Photo :京都 圓光寺 日本庭園 / Route16 / Adobe Stock

Posted by local knowledge on August 23rd, 2024

言うまでもなく「病院」という施設は、疾病や疾患を抱えた患者に医療を施すことでその治癒を目指す施設ですが、同時に、多くの患者が亡くなる施設でもあります。医師には死期が近づいた患者がそれぞれに持っているであろう死生観に寄り添い、その患者の死と向き合うことが要求されますが、規模の大きな病院の勤務医などの場合、それはほとんど物理的に不可能です。一人の患者は最終的には一人の医師(担当医)に身を委ねざるを得ないにもかかわらず、一方の医師は多くの患者の死生観に寄り添う必要がある。この非対称性を解消する手段の一つが「宗教」です。

今週金曜日(6日)に開催する「島薗進氏による私塾ーあなた自身の死生観のために」では「医療者の新たな役割と宗教者の死生観」と題して、原信太郎さん(愛野記念病院 呼吸器内科/緩和ケア内科 医師・臨床宗教師)をお招きし、コロナ診療の最前線に携わり、緩和ケア医として多くのいのちと向き合ってきた経験からわかってきたこと、患者自身が持っているはずの「苦しみを受け止めそれを乗り越える力(レジリエンス)」を引き出す方法、さらに現在、医療者や医学生、さらに一般市民向けに実践している活動などをご紹介いただきます。医療従事者の方にはもちろんのこと、個々に死生観を育むべき私たち一般市民にも参考になるお話がお聞きできると思います。
https://www.localknowledge.jp/2024/08/1557/

最新コラムはニュースレターでお送りしています。お申し込みは下記から

ニューズレター登録はこちら