およそ500万年前のアフリカで人類が誕生して以降、火(Fire)を発見した私たちは常に自然が持つポテンシャルを糧にその生活を“進化”させてきました。そこでは常に物質化学(Material Chemistry)の視点から自然を観察する必要があったわけですが、行き過ぎたエネルギー革命や資源の枯渇は、ヒトが(むしろ)自然から観察される対象になったことを意味する現象でしょう。つまり、私たちにとって快適な、カーボンニュートラル(脱炭素)、サーキュラーエコノミー(循環型経済)、ネイチャーポジティブ(自然再興)を前提としたサステナブル社会の実現のためには、人智を尽くした技術開発及びその開発を支援する最新アルゴリズムとは別に、物質世界に内在する知性によるサポートが必須になったのです。今回の「シュレディンガーの水曜日」改め「土曜日」は「物質知性と共に育むサステナビリティ価値創造」をテーマに、サスティナビリティ価値創造の基盤構築の強化を進める株式会社ブリヂストン/サステナブル・先端材料統括部門の協力の下に開催します。なお、すべてのセッション・チェアおよび話題提供者の方には「今、研究者やビジネスマンが読むならこれだろ」というお薦めの一冊をご用意いただいています(話題提供の中でご披露いただく予定です)。併せてお楽しみいただければ幸いです。

Programプログラム

Session 1

未来の可能性を広く取れ

自然界に存在する物質や現象には、ハードウエアとソフトウエアの区別のない知性とも呼べる情報処理能力と計算可能性を秘めていることを感じながら、我々は未だにそこに踏み込む取っ掛かりの所で躊躇している感が否めません。そんなもどかしい現状を打破すべく、本セッションでは「20XX年の革命家になるには」で「スペキュラティヴ」思弁思考の可能性を説いたアーティスト長谷川愛氏と、その発想をいち早く物質理工学に取り入れ社会実装を推進する三木則尚氏に、その心と未来の社会変革への展望をうかがいます。

原 正彦(はら・まさひこ)

Session Chair:原 正彦(はら・まさひこ)

東京科学大学(旧・東京工業大学)名誉教授

理化学研究所にて創発・揺律機能などの研究チームを主管しつつ理研-HYU連携研究センター長(韓国ソウル)、連携研究部門長などを歴任。2003年4月から東京工業大学教授。その後ドイツ・アーヘン工科大学シニア・フェローを経て、現在、東京工業大学名誉教授、熊本大学大学院先導機構客員教授、ロンドン芸術大学客員研究員、中国科学院PIFIフェロー、韓国・全州大学特任教授。

三⽊則尚(みき・のりひさ)

三⽊則尚(みき・のりひさ)

慶應義塾大学理工学部機械工学科・教授

東京大学大学院工学系研究科機械情報工学博士課程修了後、MIT航空宇宙工学科ポスドク研究員を経て、2004年より慶應義塾大学理工学部機械工学科専任講師。2017年より同教授。マイクロ・ナノ工学をベースに、医療やICTへの応用研究、社会実装を遂行中。

⻑⾕川 愛(はせがわ・あい)

⻑⾕川 愛(はせがわ・あい)

アーティスト、慶應義塾大学理工学部機械工学科・准教授

2012年英国Royal College of Art (RCA)にてMA修士取得。2014年から2016年までMIT Media Lab, Design Fiction Group研究員、2016年MS修士取得。2017年4月から東京大学 特任研究員。2023年より現職。MoMA、森美術館、上海当代艺术馆、国立女性美術館、アルスエレクトロニカなど国内外で現代社会に潜む諸問題を掘り出す作品を多数展示。

12:00〜13:00 休憩
Session 2

持続的なサステナビリティ価値創造の基盤構築の重要性

タイヤには耐摩耗性やロングライフ、低転がり抵抗などの様々な性能の向上と同時に、資源生産性やエネルギー原単位の改善が求められ、それがそのままカーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブの実現に直結します。加えて顧客価値を向上させようとするとき、最先端材料研究の現場には、より高次元な研究開発体制と基盤の構築が必須です。天然ゴム・水資源の持続可能な利用に向けたブリヂストンの取り組みの一端と高分子材料学の最先端をご紹介します。

中嶋 健(なかじま・けん)

Session Chair:中嶋 健(なかじま・けん)

東京科学大学(旧・東京工業大学)物質理工学院応用化学系・教授

理化学研究所フロンティア研究システム研究員、東北大学,原子分子材料科学高等研究機構准教授を経て2015年より東京工業大学大学院理工学研究科 有機・高分子物質専攻教授。2016年より現職。

伊藤耕三(いとう・こうぞう)

伊藤耕三(いとう・こうぞう)

東京大学大学院新領域創成科学研究科教授、高分子学会(第36期)会長

通商産業省工業技術院繊維高分子材料研究所研究員を経て、1999年4月東京大学大学院大学院新領域創成科学研究科助教授、2003年2月同教授。 2014年(~2018年)ImPACT プログラム・マネージャー、2020年MOONSHOT プロジェクト・マネージャー。

大月正珠(おおつき・まさし)

大月正珠(おおつき・まさし)

株式会社ブリヂストン サステナブル・先端材料統括部門長

1994年大阪大学大学院にて博士号取得。同年、株式会社ブリヂストン入社。研究開発本部、中央研究所勤務を経て、2015年米国中央研究所長。帰国後、中央研究所長、先端材料部門長を経て、現在サステナブル・先端材料統括部門長。現職のほか、日本ゴム協会副会長、高分子同友会理事、東北大学グリーン未来創造機構グリーンクロステック研究センター教授、北海道大学客員教授を務めている。

角田克彦(つのだ・かつひこ)

角田克彦(つのだ・かつひこ)

株式会社ブリヂストン サステナブル・先端材料統括部門首席研究主幹

ロンドン大学Ph.D.。化工品材料開発部、中央研究所を経て2021年より現職。高分子複合体の力学物性研究に従事。専門は高分子の破壊力学。2014~2018年、ImPACTプログラムプロジェクトリーダー、2020年CRESTナノ力学主たる共同研究者。北海道大学客員教授、京都大学非常勤講師。

近藤 肇(こんどう・はじめ)

近藤 肇(こんどう・はじめ)

株式会社ブリヂストン サステナブル・先端材料統括部門 サステナブル技術戦略・研究部 農園・バイオ技術研究課研究主幹

1991年ブリヂストンに入社。2001年より天然ゴムの研究開発、2008~2010年にインドネシアの天然ゴム内製工場・農園に赴任。その後、ミャンマー天然ゴム品質改善活動、天然ゴム国際業界団体運営業務を経て現職。

浜谷悟司(はまたに・さとし)

浜谷悟司(はまたに・さとし)

株式会社ブリヂストン サステナブル・先端材料統括部門 革新材料技術戦略・研究部 薬品技術研究課研究主幹

2003年東京工業大学大学院理工学研究科にて博士号取得後、東京都立大学工学研究科、首都大学東京都市環境科学研究科にてポスドク研究員を経て、2007年株式会社ブリヂストン入社。サステナブル・先端材料統括部門所属。2020年より東京大学伊藤先生がプロジェクト・マネージャーを務めるMOONSHOTプロジェクトに参画し、ブリヂストンのプロジェクトリーダーを務めている。

Session 3

「測る」とは何か/測定することの喜びを改めて見直す

“データ”に関する議論が盛んです。そしてデータが導く物質の未来の予測はとても明るく語られています。しかし一方で“データ”そのものを導く過程にある喜びそのものを私たち研究者はややもすると見過ごしがちです。ほとんどすべての“データ”は,それを観察・測定することによって導かれます。このセッションでは今一度、測定することそのものの喜びを見直してみたいと思います。

関 修平(せき・しゅうへい)

Session Chair:関 修平(せき・しゅうへい)

京都大学大学院工学研究科 分子工学専攻教授

東京大学大学院工学系研究科原子力工学専攻・博士課程中退、2007年大阪大学 大学院工学研究科 応用化学専攻 准教授, 2009年同教授、2015年から現職。王立化学会フェロー。

森川淳子(もりかわ・じゅんこ)

森川淳子(もりかわ・じゅんこ)

東京科学大(旧・東京工業大学)物質理工学院材料系 教授(熱物性計測、熱解析)

熱物理現象の探求を最新の熱デバイス・計測技術を駆使した熱設計インフォマティクスとの融合を含めて加速し、次世代社会の構築に向けた,環境や新エネルギー開発の課題に挑戦中。

陣内浩司(じんない・ひろし)

陣内浩司(じんない・ひろし)

東北大学 多元物質科学研究所 教授

京都工芸繊維大学准教授、理化学研究所 客員研究員、東北大学WPI-AIMR 連携教授、科学技術振興機構 高原ソフト界面プロジェクト 技術参事 兼グループリーダー、九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 WPI教授、九州大学先導物質化学研究所特任教授を経て現職。

Session 4

翻訳技法としてのアートを駆使し予想外の価値を獲得する

破壊的イノベーションの弊害、環境問題、国際紛争等の「厄介な問題」たち(wicked issues)やデジタルで繋がりつつ分断されていく人々に切り込む新しい視座としてのアート/アート思考が、注目を浴びていると同時に、オフィスと研究の現場の乖離が大きく、ポテンシャルのみが語られ空中を舞っている状態なのも事実です。科学的思考とアートが見る風景はどう重なり、どうズレを見せるのか。両者を俯瞰し統合しつつリアリティを再解釈することは可能か。異質な存在同士をつなぎ情報を循環させる「技法」として人は「翻訳」を多用し、言語のみならず文化や習慣そして新しい知の出会いを創出します。アルゴリズムによる正解ではなく多義性と身体性を重視するアートを持ちこみ、ふだん人が疑うことのない「事実」を翻訳し再解釈することで、私たちは創造性と新たなナラティブに出会います。イノベーション、価値と空間、物理化と概念化、人材育成、翻訳とコミュニケーション…をキーワードに、それぞれ異なるアプローチから創造性の生成に取り組んでいるパネリストたちと議論します。

野原佳代子(のはら・かよこ)

Session Chair:野原佳代子(のはら・かよこ)

東京科学大学(旧・東京工業大学)環境・社会理工学院副学院長

オックスフォード大学講師、学習院大学文学部助手、ルーヴェンカトリック大学(ベルギー)国際研究員などを経て現職。東京科学大サテライトラボSTADHI(科学技術×アート/デザイン研究教育)を主宰。

長澤忠徳(ながさわ・ただのり)

長澤忠徳(ながさわ・ただのり)

武蔵野美術大学・理事長(前学長)

東北芸術工科大学デザイン工学部助教授を経て、1999年武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科教授、2015年同大学学長就任。2016年にSenior Fellow of the Royal College of Art.。2023年11月学校法人武蔵野美術大学理事長就任。

西本龍生(にしもと・たつお)

西本龍生(にしもと・たつお)

三菱地所・エリアマネジメント企画部専任部長

三菱地所の「丸の内再構築事業」に携わり、アーバニストの視点でハード・ソフト両面から都市の価値創造・まちづくりによるコミュニティ創出を手掛ける。三菱一号館美術館の運営・展覧会統括などを経験し、現在は「アートアーバニズム」YAUのGMも担当。

八十雅世(やそ・まさよ)

八十雅世(やそ・まさよ)

情報技術開発株式会社・経営企画部・マネージャー。2024年より「シュレディンガーの水曜日」編集長を兼務。

早稲田大学第一文学部美術史学専修を経て、同大学大学院経営管理研究科(Waseda Business School)にてMBA取得。技術調査部門や新規事業チーム、マーケティング・プロモーション企画職などを経て現職。

Session 5

拡張知能の可能性

生成AIは、データをベクトルに変換して現実をパターンとして推論しているに過ぎず、感覚器官をとおして外部世界を観察し解釈するという機能はありません。つまり体験に基づく意味世界を持たないのが生成AIの特徴です。意味世界がなければメタ認知はできません。生成AIはこれまで人間が開発してきた技術・開発の結晶ですから、人間や自然を機械や情報処理になぞらえて解釈し制御しようとする科学・技術の特徴を反映しているわけですが、実はこれが生成AIとのコミュニケーションで感じる違和感の正体でもあります。私たち生命は、正解を学習する適応システムではなく、むしろ集団的な自己創造システムです。つまり現在の科学技術の枠組みから離れて、現実とはなにか考え直すことが必要なのです。この状況は、ローマ=カトリック教会の影響で、神という概念を絶対視し人間を罪深い存在とする中世末期に、人々は古代ギリシア・ローマの文化を模範に、人間性を再創造しようとしたルネサンスに酷似しています。さて、拡張知能は果たして現代のルネサンス足りうるポテンシャルがあるのでしょうか。これを議論します。

桜田一洋(さくらだ・かずひろ)

Session Chair:桜田一洋(さくらだ・かずひろ)

慶應義塾大学・医学部 石井・石橋記念講座(拡張知能医学)教授

協和発酵工業株式会社東京研究所、日本シエーリング株式会社リサーチセンターセンター長、バイエル薬品株式会社執行役員・神戸リサーチセンター長、ソニーコンピューターサイエンス研究所シニアリサーチャーを経て、2016年理化学研究所 医科学イノベーションハブ推進プログラム 副プログラムディレクター。2021年より慶応大学医学部拡張知能医学講座教授。

西郷 甲矢人(さいごう・はやと)

西郷甲矢人(さいごう・はやと)

長浜バイオ大学・フロンティアバイオサイエンス学科 教授

京都大学理学研究科(数学・数理解析専攻)博士課程修了後、プリンストン高等研究所(Interdisciplinary Studies, 2010-2011期)滞在後、現職。

大黒達也(だいこく・たつや)

大黒達也(だいこく・たつや)

東京大学次世代知能科学研究センター 准教授(博士、医学)

オックスフォード大学研究員、マックスプランク研究所などを経て現職。ケンブリッジ大学CNEセンター招聘研究員、広島大学 客員准教授を兼務。専門は音楽の神経科学。神経生理データから脳の創造性をモデル化し、創造性の起源とその発達的過程を探査中。

Session 6

新産業としての日本の半導体は新しい物質知性とともに再設計される

電子立国ニッポンを経験していない若いリサーチャ/エンジニアが、新材料、パッケージング技術、光電融合、スピントロ二クスなどを駆使し、全く新しい時代の半導体の研究開発に着手しています。逆説的ですが、彼らの強みは「日の丸半導体の古き良き時代を知らない」という点にあります。モノリシック(monolithic)からチップレット(chiplet)へという集積回路(IC)登場以来の大転換を迎えつつある現代の様子を西村氏から、パワー半導体の最前線と半導体教育の実際を渡部氏から、超省エネメモリーの開発現状を遠藤氏から、そして新しい物質知性としてのトポロジカル半導体などの「Beyondシリコン」の状況を長谷川氏からお聞きし、どうやって新しい時代に必要な新しい設計力を磨いていくべきなのか、を議論します。

長谷川修司(はせがわ・しゅうじ)

Session Chair:長谷川修司(はせがわ・しゅうじ)

日本物理学会・会長、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授

日立製作所基礎研究所研究員、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻助手、同助教授、同准教授を経て現職。専門は固体表面およびナノスケール構造の物性。2018年から2023年まで公益社団法人・物理オリンピック日本委員会理事長。

渡部平司(わたなべ・へいじ)

渡部平司(わたなべ・へいじ)

大阪大学栄誉教授、大阪大学大学院工学研究科副研究科長・物理学系専攻 教授

日本電気株式会社基礎研究所、技術研究組合オングストロームテクノロジ研究機構(JRCAT)、大阪大学大学院工学研究科附属超精密科学研究センター長などを経て現職。日本学術振興会 学術システム研究センター 主任研究員。

西村吉雄(にしむら・よしお)

西村吉雄(にしむら・よしお)

技術ジャーナリスト

日経エレクトロニクス編集長を経て、2002年から東京大学大学院工学系研究科電気工学専攻教授。大阪大学フロンティア研究機構特任教授、東京工業大学監事、早稲田大学大学院政治学研究科客員教授、九州工業大学特任教授、放送大学客員教授、などを歴任。

遠藤哲郎(えんどう・てつお)

遠藤哲郎(えんどう・てつお)

東北大学 国際集積エレクトロニクス研究開発センター センター長・教授 工学研究科および電気通信研究所・教授

株式会社東芝ULSI研究所、東北大学電気通信研究所教授を経て現職。パワースピン株式会社創業、応用物理学会フェロー、IEEE Fellow、内閣府 産学官連携功労者表彰「内閣総理大臣賞」受賞、全国発明表彰 受賞

Session 7

材料に知性はあるか?

材料に備わる特徴、硬さや色、電気や光の通し易さなど、我々は多様な材料物性を利用して多くの「モノ」を生み出してきました。私たちは「想定した事態なら想定通り呼応できるモノ」に利便性を感じますが、複雑な現実社会では多くの状況を想定する必要があり、それぞれの状況に応じた多種多様なモノをつくり出さねばなりません。よくよく考えると、人間はさして多様化も変化もせず、自身の臨機応変さを駆使して常に変化する世界で生き延びてきたのは対照的であり実に興味深い事実です。今、材料にも臨機応変さを見いだし活用しようとする流れが生まれつつあります。同じ刺激を与えれば同じ反応を返す従来型のモノづくりに留まらず、同じ刺激でも状況に応じて異なる反応を返す材料開発・モノづくりの研究が進んでいるのです。これは果たして材料の知性なのでしょうか?それは我々の社会を豊かにするのか? 3名の若き材料研究リーダーたちに、新たな材料科学技術の可能性と展望を聞いてみることにしましょう。

中山知信(なかやま・とものぶ)

Session Chair:中山知信(なかやま・とものぶ)

物質・材料研究機構(NIMS)国際広報部門長

理化学研究所でのナノ物性研究を経て、2002年より物質・材料研究機構(NIMS)にて国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(WPI-MANA)PI、同拠点副拠点長および事務部門長などを務め、2007年文部科学大臣表彰科学技術賞研究部門、2019年応用物理学会フェロー表彰などを受賞。筑波大学教授も併任し、2022年より同大学名誉連携教授を兼務。

土屋敬志(つちや・たかし)

土屋敬志(つちや・たかし)

物質・材料研究機構 ナノアーキテクトニクス材料研究センター・ニューロモルフィックデバイスグループ グループリーダー

生物の脳や神経系が持つ高効率な情報処理メカニズムに着想を得て、イオンや分子、スピンなど様々な情報担体がマテリアル中で示す時空間ダイナミクスを計算資源として利用するニューロモルフィックデバイス(神経模倣・脳型情報処理デバイス)の研究を実施中。

長田俊郎(おさだ・としお)

長田俊郎(おさだ・としお)

物質・材料研究機構 構造材料研究センター・高信頼性耐熱材料グループ グループリーダー

人体における緻密骨が持つ“自己治癒”という全く新しい概念を,構造材料の強度設計に取り込む(バイオミメティクス)新たな耐熱セラミックスの創生、またNi基超合金・自己治癒材料のパフォーマンスを、高度に予測可能な統合予測システムの構築を目指し,その実用化促進を目指しています。

吉川元起(よしかわ・げんき)

吉川元起(よしかわ・げんき)

物質・材料研究機構 高分子・バイオ材料研究センター・嗅覚センサグループ グループリーダー

複雑なニオイを測定する嗅覚センサの社会実装は、40年以上の歴史を経てなお実現しておらず、単純に思い付くようなセンサやシステムでは歴史を繰り返すことにしかなりません。これまでの膨大な知見を踏まえ、さらにそれを超える技術体系を構築し、現場で使える嗅覚センサの実現を目指します。

Closing Session(Final)

物質知性の近未来(Session 2 Reprise)

各セッションチェアが集結し、セッション2(持続的なサステナビリティ価値創造の基盤構築の重要性)の議論を近未来に展開します。

Overview開催概要

イベント名称
Schrödinger’s Wednesday × Bridgestone
物質知性と共に育むサステナビリティ価値創造
開催日時
2024年11月23日(土曜日:勤労感謝の日) 11:00〜20:00
開催方法
Zoom Webinarsを利用したオンライン開催です。
お申込みいただいた方に参加用URLをメールにてお送りします。
参加登録はこちら
参加費
参加費は無料です。なお当日は11:00〜20:00の間であれば何度でも入退室を繰り返すことが可能です。ご興味のあるセッションだけのご参加も大歓迎です。
また今回は(サブスクリプションメンバーであっても)見逃し配信を実施せず、オンラインのライブ中継のみのイベントになります。ご了承ください。
主催
「シュレディンガーの水曜日」企画委員会
協賛
株式会社ブリヂストン
お問い合わせ
「シュレディンガーの水曜日」企画委員会(スタイル株式会社)