複合領域

Interdisciplinary

「学際的」とは,本来、ある学問の専門領域とそれに隣接する他の領域の間に存 在する中間領域を意味する言葉ですが、現在の学際研究ではある特定の問題について様々な領域の研究者が集結する、もしくは一人の研究者が複数の領域を同時に研究するということが増えました。古代ギリシャの数学・哲学から始まった学問は近代化に歩調を合わせる形で細分化を繰り返してきましたが、行き過ぎた細分化が学際を誕生させると同時に複合領域が見直され始めた、と考えられます。これは細分化された学問が実は全て横(ヨコ)でつながっていて、特定領域の専門家であることを自覚している研究者にも積極的な他領域への往復運動が求められていることを示唆します。研究者のみならず、実業の世界、あるいは地域活動においても求められているメンタリティだと言えるでしょう。

Local Knowledge MeetUp Spring 2024 いま考える「地域主権」と「新しい復興」

Local Knowledge MeetUp Spring 2024
いま考える「地域主権」と「新しい復興」

4月26日(金)に行なう「Local Knowledge MeetUp Spring 2024」は「新しい復興」がどのようなものであるべきなのかを探る1日だけのミートアップです。魅力的な提言に溢れた書籍の著者、現場の専門家が登場します。...

ミートアップ

建築家、ゴリラ学を学ぶ ― 人類史の知見を活かした復興と再生を考える

プリツカー賞を受賞されたばかりの山本理顕さんは、長年、建築家としてコミュニティのあり方を考え続けてこられました。今般の能登地震において山本さんは、現地で被災し復興に関わっている多くの方々とのお話を重ねるなかで、能登には歴史的にも非常にしっか...

ミートアップ

社会は科学と上手くつきあっているか ― 震災をめぐる「予測」と「想定」

『アエタ 灰のなかの未来』は、そのサブタイトルにあるように、アエタの創造的復興を数百枚のカラー写真とともに報告、考察した写真民族誌です。清水さんご本人から、完全に生活基盤を失った人びとがなぜ復興できたのか,その様を学ぶことで、いままさに各種...

シュレディンガーの水曜日

循環型社会を実現するプラスチック
-  環境配慮型ポリロタキサン含有高機能ビトリマー樹脂の開発と社会実装

今回の「シュレディンガーの水曜日」は、東京大学大学院新領域創成科学研究科の伊藤耕三教授に「環境配慮型ポリロタキサン含有高機能ビトリマー樹脂」の詳細をお聞きしたいと思います。...

シュレディンガーの水曜日

アートとサイエンスの融合を翻訳学で加速させる方法

「アート思考をビジネスに活かせ」と言われて「わかった。やってみよう」と思えるビジネスマンは皆無でしょう。「アート思考」が直感を根拠にするものであるとすれば、他人はそれを真似できないのが普通です。それに比べると東京工業大学・野原先生のアート×...

シュレディンガーの水曜日

物質が持つ知性はどのように社会実装可能か

ラテン語の「ars」は本来「技」「技巧」「手腕」などを指す言葉ですがここから派生した「artificialis」が現在私たちが使う「artificial 」の語源で、「人工的な(人為的な)」という日本語がここに割り当てられるわけですが、この...

シュレディンガーの水曜日

自然知能を社会実装する:チューリングの功罪から、意思決定する物理「綱引き原理」へ

自然界に存在する生物や物質には、意図的な回路のような構造を持たなくても、適切な入力と出力があることにより、社会的な価値をもたらす情報処理や機能変換などの、知的機能を発現する可能性があります。...

村上陽一郎

オンラインイベント「専門家とは誰か〜専門家と専門性の実態を問う」を開催します

来たる2月19日(日曜)の14時から開催する「専門家とは誰か〜専門家と専門性の実態を問う」はこの書籍に寄稿いただいた(瀬川氏を除く)8人が集結し、今後の専門家のあり方等について議論を深めるオンラインイベントです。この8人の精鋭が揃う機会は滅...